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知っておきたい現金書留の料金や送り方を解説|現金書留の封筒は自分で用意することも可能!

結婚祝いや出産祝い、入学祝いなど、お祝い金をご祝儀袋に包んで贈りたい機会ってありますよね。

でも、相手が遠方に住んでいたりすると、なかなか手渡しは難しいもの。

なんとか現金を渡したい!

そんな時に便利なのが、現金書留です。

とはいえ、現金書留なんて、普段ほとんど利用しない郵送方法ですよね。

どんな封筒を使えばいいの?」「送り方は?」「いくらまで送れる?

いざ利用するとなると分からないことばかり…。

そこで、送り方や料金など、現金書留の利用方法を詳しくご説明します。疑問をスッキリ解決して、大切な人に心を込めてお祝いの気持ちを送り届けましょう!

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現金書留の基礎知識

現金書留の送り方・料金

現金書留とは、郵便局で現金を送付する場合にのみ使用できる郵送方法のことです。

具体的にはどんなサービスなのか、まずは、現金書留の基礎をしっかり確認していきましょう。

封筒は現金封筒を使用

現金を送る場合は、原則、専用の現金封筒を郵便窓口で購入することが必要です。封筒の価格は21円で、サイズには次の2種類があります。

  • 定形郵便物:約119mm×197mm
  • 定形外郵便物:約142mm×215mm
    ※価格は2種類とも21円
    ※郵便窓口にて販売

現金封筒には、ご祝儀袋や香典袋といったのし袋のまま、または、それらを袱紗(ふくさ)などで包んだ状態のままで入れることができます。

手紙や写真なども一緒に同封できますので、封筒のサイズは用途に合わせてぴったりのものを選びましょう。

大きな郵便物には自分で封筒を用意することも可能

日本郵政のホームページ『よくあるご質問』に記載の通り、現金書留では現金と一緒に手紙やプレゼントなどを同封することができます。そうすると、結構大きな贈り物になってしまう場合もありますよね。

現金封筒のサイズに収まらない!

そんな時は、専用の現金封筒ではなく、自分で用意した封筒を使うことができますよ。ただし、どんなに大きなものになってしまってもOKという訳ではありません。

現金書留として送付できるのは、定形外郵便物のサイズまでとされています。大きな荷物を送る際に便利な『ゆうパック』は、現金書留とすることができませんので注意しましょう。

  • 専用の現金封筒を超えるサイズの場合:自分で用意した封筒を利用可能
    ※サイズの上限は定形外郵便物まで
    ※ゆうパックは現金書留の対象外

尚、定形外郵便物のサイズは下記の通りです。

定形外郵便物
規格内 規格外
重さ 1kg以内 4kg以内
サイズ(最大) 縦34cm×横25cm×厚さ3cm ①縦:60cm
②『縦+横+厚さ』が90cm
※①・②の両方を満たす
サイズ(最小) ①円筒形または似た形のもの
(円形部分直径:3cm、筒の長さ:14cm以上)
②縦14cm×横9cm

自分で封筒を用意する場合は、サイズをしっかり確認したうえで上限を超えないものを選びましょう。心配な場合は、梱包する前に郵便窓口で確認してもらうと安心ですよ。

定形外郵便の送り方は『定形外郵便の送り方|郵便局やコンビニから送る為に事前に知っておきたいことまとめ』の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。

現金書留は50万円までの損害補償付き

もしちゃんと届かなかったら、送った現金はどうなるの?

郵便事故やトラブルが発生して、不着となってしまうケースも無きにしも非ず。現金を送るのは、なんとなく不安ですよね。

しかし、現金書留にはトラブル発生時の補償があるので安心ですよ。

現金書留を利用すると、万が一、郵便物が壊れたり届かなかった場合に、実損額を一定の範囲内で賠償してもらうことができます。

現金書留の賠償額は、最大50万円まで。この範囲内であれば、基本的に差し出しの際に申し出た損害要償額がそのまま賠償されます。

  • 現金書留:実損額を賠償
  • 賠償額:差し出し時に申し出た損害要償額
    ※最大50万円まで
    ※同封額を超える金額は不可

尚、損害賠償の対象外となるケースもあるので、しっかり把握しておきましょう。

  • 郵便物の外部に破損の跡がなく、かつ、重量に変わりがない場合
  • 郵便窓口で差し出した時点で、郵便物の外部に破損の跡がある場合
  • 差出人、または受取人の過失である場合

現金書留を利用する際には、封筒の外部に破損が無いか、しっかり封をしているかなど、隅々まで確認するようにしてくださいね。

日・祝日も配達

書留は、手紙やはがきといった普通郵便に付けることができる『発送オプションサービス』の一つです。そのため、基本的に配達日数は、普通郵便と同じ日数を要します。

しかし、現金書留には日・祝日も配達されるというメリットがあるんですよ。

  • 現金書留:日・祝日も配達
    ※普通郵便の配達は月~土まで

できるだけ早く届けたいけれど、仕事で土日しか現金書留を郵送できない!」そんな時でも大丈夫。週末をまたぐことなくしっかり送り届けてもらえますよ!

主なオプションサービス

現金書留には、併せて利用できる便利なオプションサービスがあります。主なオプションサービスは次の通りです。

  • 速達:280円
    ⇒通常よりも半日~1日程度早く配達してもらえるサービス
  • 配達日指定:平日指定31円・日祝日指定210円
    ⇒日・祝日も含め、配達日を指定できるサービス
  • 配達時間帯指定郵便:330円~
    ⇒午前(8:00~12:00)・午後(12:00~17:00)・夜間(17:00~21:00)の3区分から配達時間を指定できるサービス

一刻も早く届けたい!」「相手の都合に合わせて届けたい!」そんな時には、これらのオプションを上手に活用しましょう!

対面受取!不在時には再配達

ポストに投函される通常の郵便物とは異なり、現金書留の受取方法は対面受取です。配達員の方がしっかり手渡しし、さらに、受取人のサインまたは捺印が必要となります。

  • 受取方法:配達員による手渡し
    ※受取人のサインまたは捺印が必要

また、万が一受取人の不在時には、無料で再配達してもらうことができます。電話により当日19時頃までに再配達の希望をすれば、当日中(21時頃まで)の再配達も可能ですよ。

もちろん、当日以降の再配達もOK。下記の中から希望の時間帯を選んで送り届けてもらえます。

  • 午前:8:00~12:00頃
  • 午後①:12:00~14:00頃
  • 午後②:14:00~16:00頃
  • 夕方:16:00~18:00頃
  • 夜間①:18:00~20:00頃
  • 夜間②:19:00~21:00頃

このように、現金書留は確実に相手に手渡されるので、とても安心できますよね。

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現金書留の送り方・料金

現金書留の基礎知識を押さえたら、続いては実践編です。現金書留はどのように送って、どれくらいの料金がかかるのでしょうか。

早速、現金書留の送り方と料金について確認していきましょう。

現金封筒の書き方と送り方

まずは、現金封筒の書き方と送り方について解説します。すでにお話した通り、現金書留には、原則、郵便窓口で販売されている専用の現金封筒(21円)を使用するんでしたよね。

郵便窓口で現金封筒を購入したら、郵便番号と、お届け先・ご依頼主の記入欄にそれぞれ氏名・住所・電話番号を記入します。

  • 郵便番号:相手の郵便番号
  • お届け先:相手の住所・氏名・電話番号
  • ご依頼主:自分の住所・氏名・電話番号

続いて、封筒の中に現金、手紙や写真などの同封したいものを入れて封をします。現金封筒は二重構造になっているので、内容物は全て内側の白い封筒の中に入れてください。

  • 現金・手紙などは全て内側の白い封筒の中に入れる

中身を入れたら、封筒裏側に記載されている『封の仕方』に従って封を閉じます。内側の白い中ふた⇒外側の茶色の下ふた⇒外側の茶色の上ふた順に糊付けしていきましょう。

  • 封の仕方:内側の白い中ふた⇒外側の茶色の下ふた⇒外側の茶色の上ふた

現金封筒の封を閉じたら、封筒の裏側の3カ所に割り印をします。使用する印鑑はシヤチハタでもOK。印鑑が無い場合は、サインでも可能ですよ。

  • 3箇所に割り印:シヤチハタ・サインOK

しっかり封と割り印をしたら、郵便窓口へ持っていき、「現金書留でお願いします。」と伝えましょう。現金封筒の中に入れた金額を伝え、必要な料金を支払えば完了です。

この時に渡される受領証には『お問い合わせ番号』などが記載されていますので、現金書留が確実に送り届けられるまで、大切に保管しておきましょう。

現金書留はポストへの投函不可

尚、現金書留は、ポストへの投函ができませんので注意してください。必ず郵便窓口で差し出しましょう。

  • 現金書留:郵便窓口での取扱いのみ
    ※ポスト投函は不可

お近くの郵便窓口の受付時間は『日本郵政のホームページ』で確認できますよ。また、郵便局が営業時間外の場合には、『ゆうゆう窓口』でも対応してもらえます。

ゆうゆう窓口の営業時間は都道府県別に『ゆうゆう窓口とは?窓口でできることや営業時間を解説!』の記事で詳しく紹介しています。

ゆうゆう窓口とは?窓口でできることや営業時間を解説!
ゆうゆう窓口は全国の郵便局に設置されていますが、ない郵便局も存在します。当記事では、ゆうゆう窓口でできることやできないこと、更には各都道府県にあるゆうゆう窓口の営業時間について詳しく解説しています。中には24時間営業しているゆうゆう窓口もある為、ぜひ有効活用してみてください。

専用封筒以外の送り方

すでにお話した通り、専用の現金封筒に入らない場合は、自分で用意した封筒などを使うことも可能です。そこで、専用封筒以外を使った場合の送り方も確認しておきましょう。

自分で用意した封筒を使う場合は、封筒の表面に赤字で『現金書留』と記載することで、現金書留扱いにしてもらうことができます。

あとは、印鑑と一緒に郵便窓口に持っていきましょう。表書きなど、現金書留の手続きをしてもらえます。

  • 専用封筒以外:表面に赤字で『現金書留』と記入
  • 表書きなどは郵便窓口で処理
    ※印鑑を忘れずに!

すでにお話した通り、専用の現金封筒以外を使用する場合、現金書留として送付できるのは定形外郵便物のサイズまでとされています。

定形外郵便物
規格内 規格外
重さ 1kg以内 4kg以内
サイズ(最大) 縦34cm×横25cm×厚さ3cm ①縦:60cm
②『縦+横+厚さ』が90cm
※①・②の両方を満たす
サイズ(最小) ①円筒形または似た形のもの
(円形部分直径:3cm、筒の長さ:14cm以上)
②縦14cm×横9cm

自分で封筒を用意して梱包する際は、サイズや重さも忘れずに確認しておきましょう。

また、この場合もポストへの投函はできませんので、必ず郵便窓口で差し出してくださいね。

現金書留の料金

続いて、現金書留を送付するために必要となる料金について確認していきましょう。

現金書留の料金は、『通常の基本料金』に現金書留料金を加算して計算され、郵便物の種類(サイズや重さ)や封筒に入れる現金の金額によって変わります。

尚、現金書留料金は、損害要償額(中に入れる金額)1万円までであれば+430円。その後、上限の50万円までは、5,000円増えるごとに+10円が加算されます。

  • 現金書留の利用料金:基本料金+現金書留料金
  • 現金書留料金:損害要償額1万円まで+430円
    ※さらに、1万円以上50万円までは、5,000円増えるごとに+10円

損害要償額1万円以内までの現金書留を送る場合の料金について、下記の表にまとめました。現金書留利用料金の計算方法は、基本料金+現金書留料金(+430円)ですよ。

郵便物の種類 重量/基本料金 現金書留料金 合計
定形郵便物 25g以内/82円 430円 512円
50g以内/92円 522円
定形外郵便物(規格内) 50g以内/120円 550円
100g以内/140円 570円
150g以内/205円 635円
250g以内/250円 680円
500g以内/380円 810円
1kg以内/570円 1,000円
定形外郵便物(規格外) 50g以内/200円 630円
100g以内/220円 650円
150g以内/290円 720円
250g以内/340円 770円
500g以内/500円 930円
1kg以内/700円 1,130円
2kg以内/1,020円 1,450円
4kg以内/1,330円 1,760円

損害要償額が5,000円増えるごとに、上記の利用料金に+10円が加算されます。

例えば、定形郵便物のサイズ(25g以内)で現金3万円を送付する場合の現金書留利用料は次のように計算されますよ。

  • 定形郵便物(25g以内)サイズで3万円送付する場合:552円
    ⇒基本料金82円+現金書留料金470円(430円+40円)

また、現金書留に速達や配達日指定などのオプションサービスを付ける場合は、オプション分の料金がさらに加算されていきます。

主なオプションサービスの料金も、ここでもう一度確認しておきましょう。

  • 速達:280円
  • 配達日指定:平日指定31円・日祝日指定210円
  • 配達時間帯指定:330円~

現金書留にかかる料金の計算は少しややこしく感じますが、郵便物の種類と中に入れる金額を押さえればそれほど難しくありません。『日本郵政のホームページ』でも、画面上で料金計算ができますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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現金書留は追跡もできる!

ちゃんと届いたかな…。

補償のある安心な現金書留とはいえ、やっぱり心配が尽きないもの。今どの辺りまで配達されているのか、相手にちゃんと届けられたのかなど、いろいろと気になってしまいますよね。

でも、安心してください。現金書留には、『郵便追跡サービス』が付いているので、発送から到着までの配達状況を随時追跡することができるんですよ。

  • 郵便追跡サービス:随時、配達状況の確認が可能

続いては、この郵便追跡サービスの利用方法を詳しくみていきましょう。

追跡サービスの利用方法

追跡サービスは、パソコンやスマートフォン、携帯電話を使って次の通り簡単に利用できます。

  1. 現金書留の受領証に記載されている『お問い合わせ番号』を確認する。
  2. 日本郵政のホームページ『個別番号検索』画面に、『お問い合わせ番号』を入力して、追跡スタートボタンをクリックする。

追跡サービスを利用すると、下記のような配達状況が詳細に表示され、送付した現金書留が今どこにあるのかをしっかり把握することができます。

  • 状態発生日
  • 配送履歴(引受・発送・到着・お届け済みなど)
  • 取扱局・郵便番号
  • 県名など

尚、郵便窓口で発行される受領証には、『お問い合わせ番号』のほか、申告した現金の金額などが記載されています。現金書留が無事に到着するまで大切に保管しておきましょう。

配達日数の目安

すでにお話した通り、現金書留は普通郵便のオプションサービスの一つなので、配達日数は普通郵便と同じくらいの日数が目安となります。

参考までに、東京から次の5つの地域に現金書留を送った場合の配達日数を表にまとめました。

差出元 宛て先 午前に差出 午後に差出
東京 北海道 翌日 翌々日
大阪 翌日 翌日
広島 翌日 翌々日
博多 翌日 翌々日
沖縄 翌日 翌々日

現金書留が届く目安は、だいたいの地域で午前中の受付なら翌日、午後なら翌日~翌々日と押さえておきましょう。

ちなみに、現金書留のより詳細な地域へのお届け日数は、『日本郵政のホームページ』で検索できます。差出元の郵便番号と宛先の郵便番号を入力すれば、だいたいの配達日数が郵便物の種類ごとに表示されますよ。

  • 差出元の郵便番号
  • 宛先の郵便番号

事前に配達日数の目安を把握しておけばより安心できますよね。ぜひチェックしてみてください。

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現金書留のよくある質問

最後に、現金書留の『』をスッキリ解決していきましょう。

下記に、現金書留のよくある質問事項をまとめました。一問一答形式で回答していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

現金書留は小銭も同封できる?

小銭も同封できます。また、小銭のほか、手紙や信書、プレゼントなど、封筒に入るものなら同封可能です。

  • 小銭
  • 手紙
  • 写真
  • 信書
  • プレゼントなど

小銭などを同封する場合は、封筒から飛び出してしまうことがないよう、しっかりと封を閉じてください。

現金書留の中に金券類も同封できる?

金券類も同封可能です。ただし、同封ではなく金券類だけを現金書留として送ることはできませんので注意してください。

  • 金券類:同封可能
    ※金券類だけを現金書留として送ることは不可

金券類だけを送りたい場合は、『簡易書留』などを利用しましょう。

現金書留はいくらまで送れる?

現金書留として送れる金額の上限はありません。

ただし、現金書留が届かないなど、相手に届くまでの間にトラブルが発生した場合の賠償額は最大50万円とされています。

  • 金額の上限は無し
    ※賠償額は50万円まで

送れる金額の上限はありませんが、万が一の時には50万円までしか補償されないので注意しましょう。

現金を普通郵便で送ったらダメなの?

現金を普通郵便で送ることは、『郵便法第十七条』により禁止されています。

第十七条(現金及び貴重品の差出し方) 現金又は郵便約款の定める貴金属、宝石その他の貴重品を郵便物として差し出すときは、書留(第四十五条第四項の規定によるものを除く。)の郵便物としなければならない。

引用元:『総務省/郵便法

郵便法に違反してしまうので、現金を送る際は必ず現金書留を利用してください。

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まとめ

遠方に住んでいる相手にご祝儀やご香典などを届けたい時には、現金をそのまま送れる現金書留を利用するととても便利です。

日・祝日も配達しているため、スピーディーに送り届けられますし、郵便追跡サービスや最大50万円までの補償もついているので、万が一の時も安心です。

原則として、郵便窓口で販売されている現金書留専用の現金封筒を使用することとなっていますが、現金と一緒にちょっとしたプレゼント送りたい時などは、自分で用意した封筒を使うことも可能ですよ。

また、ややこしく感じる現金書留の送り方や料金も、コツを押さえてしまえば簡単!不安な場合は、事前に郵便窓口に問い合わせておくことをオススメします。

現金書留をマスターして、大切な人にお祝いやお悔やみの気持ちを送り届けましょう!

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